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【第九十三話】
 人の身体の健康に対して、頭皮のケアはかなり大きな影響力を持っています。現代医学や生理学では余り話題にされることは残念ながらありませんが、私は体験的に相当大きなものがあると実感しています。
 東京医大におられた故竹生先生はもう10年以上も前に他界されましたが、先生も頭皮と身体の健康との関連の深さを強く仰っていたのを懐かしく思い出します。先生は解剖学専攻の医学博士でありながら、一方で仏教について非常に造詣が深く、ご自身も文科系から一念発起、医学の道に転向された経歴をお持ちでした。浅学の私の本当に初歩的な「細胞」に対する様々な疑問や問題意識に対しても真摯に向き合って下さり、丁寧に答えて下さいました。先生とお会いしてお話をさせていただいてから相当の年数が経ちましたが、あの頃よりも今はさらに「頭皮」の健康に対する重要性を強く身にしみるほど感じます。大げさかもしれませんが、もし先生に会えたらこんなこともあんなことも聞きたい、話したいと思いながらこの10年仕事をやってきたような気がしています。頭皮という領域は本当に神秘的なほど潜在的な可能性にあふれたところです。