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【第三十三話】人の頭皮というのは、カユミに敏感である。同様に顔もそうである。一般に脳に近い所、身体の中心部に近い所は、敏感だと思って良い。それは脊髄、神経中枢に近いということと、大いに関連があるのだ。例えば手の甲に髪が一本落ちたところで殆ど気がつかないが、顔。特に鼻や唇などに同じ刺激があれば、すぐさま気づくであろう。脳に近い敏感なところほど、キレイに保ちたいと願うのは、人間自然の願望であり、本能に近いのではないかとすら思うのです。