ohbascalpronのblog

2021年03月

【第二百七十話】
触れ方、そして施術によって、一人の人からまた一人、 そしてまた一人、と社会の中に少しずつ、確実に広がってゆくよ うな愛が込められれば、と思います。手には無限の可能性があるのです。  最近施術に入る時によく感じるのがお客様の呼吸の浅さ、です。 でも施術で、そして触れ方で「気」「水」「手」が満たされれば、やはり呼吸は安らかに、深く、ふくよかになっていきます。  もしかすると今の時代、時代そのものの呼吸がとてもとても浅くなってしまった時代、なのかもしれませんね。 その中で、あなたも、そして私自身も知らずうちにそうなっているかも、、、。 一日一回ゆーっくり大きく呼吸をしましょう。 ゆっくり吐いて、そしてゆっくり大きく吸って、またゆっくり吐いて、、、。 大地をめぐる大気を全身で呼吸して、気をめぐらせてみましょう。 その呼吸から、「愛」が一つ世の中に広がってゆくと思います。

【第二百六十九話】
 大分大きな話になってしいました。私などにはとてもとても手に 負えないような重大テーマかもしれません。それでもあえて言いたい気がします。毎日、一人ずつの人間に 触れ続けてきた一人の人間として、です。社会の中に愛が足りなくなっている、と思われる今の時代、 その片隅で生きる私にできることは、ほんのささいなことかも しれません。でも、たかが頭皮、されど頭皮です。

【第二百六十八話】
だとすると、今という時代は一体どんな時代なのだろうか。  一言でいえば、「愛」が欠乏している時代なのです。 「愛」が満たされていれば、「気」も「水」も「手」も、これほどに 強く渇望されることはないでしょう。 根深い「孤立」がこれほどどの人の心身の中にも際立つことは ないでしょう。「愛」が満たされていれば、「めぐり」や「うるおい」 や「ぬくもり」がこれほど切実に求められることもないでしょう。 もちろんここで言う「愛」とは、男女間で生じる私的な恋愛感情の 愛とは意味合いの異なる、人間にとってより普遍的で本源的な感情 としての愛です。

【第二百六十七話】
人間の手には私達の予想を遥かに超える可能性が潜んでおり、殊に イメージや思いが明確で、理に叶っていれば、その可能性はいかん なく発揮されるからです。
 気、水、手 この一見ありふれたものを 今の時代を生きる人々 がそれほど渇望している、ということは今の時代が人々からそれを 奪いとっているという見方ができます。

【第二百六十六話】
 私ができること、といえば、頭皮に対する施術、にすぎませんが、 それでも、少しでも、このような思いを汲みとった施術ができれば、と思います。 そこでこれらの思いを触れ方、そして施術の中に生かすため 言葉による変換という方法をとってみることにしました。 「気」とは  「めぐり」であり、どこまでもなめらかな流れといえます。「水」とは「うるおい」であり、渇き、欠乏していたものが 満たされていくことです。 「手」とは  「ぬくもり」です。心身の中心に火が灯されるような暖かさです。 施術の中でめぐりが促され、うるおいが満たされ、ぬくもりが育く まれるような“触れ方”を行う。 なかなか難しいことのようですが、それは可能と考えます。

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