ohbascalpronのblog

カテゴリ: スカルプ論

【第三百九話】
でも「マッサージ」という言葉を使うことによって、最も必要で大切なことが、いともたやすく見逃されてしまうことになってしまったために先のようなことが起きてしまった。このことはほぼ間違いありません。 つまり、言葉の魔力によって幻惑されてしまう、という事実の方に問題があるのです。  では言葉の魔力によって見逃されてしまった最も必要かつ大切なポイントとは何でしょう。これこそが「触れ方、動かし方」なのです。頭皮にはどのように触れ、どのように動かすべきなのかということの具体的な内容です。

【第三百八話】
その結果、先のような悲劇も起こった…。つまり「マッサージ」という言葉の持つ魔力こそが頭皮ダメージの主因だったのではないか。 でもここで気をつけるべきことは「マッサージ」という手法にも、また 「マッサージ」という言葉、表現にも何ら罪はないということです。 頭皮は「じかに手で触れて動かす」ことによってはじめて、良い状態になっていきます。この点は私も、マッサージをしている人も主張することは同じなのです。

【第二百九十六話】
頭皮を整えていけば、それは他の部位の異常にも作用し、 大過にならなくとも済んだだという例はいくらでもある。身体はつながっている 血流やリンパを考えても全体を廻るのだから、他への良い影響、 作用を及ぼすのもむしろ当然のこと。頭皮は普段動かない部位であるからこそ、 他の部位との間で相互の影響作用も、さらに大きく出ることになるのです

【第二百九十五話】
手や足や肩はウォーミングアップをしたり回したり、上下したりすれば、自然と力が抜けて弛緩するものだが、(頭皮ではそれができないのだ。)頭を振ったところで、頭皮はゆるむことはない。張った状態のまま(を保っていく)(残っていく)のです。この殆ど緊張をゆるめることが許されないのが、「頭皮環境の」特殊なところなのです。

【第二百九十四話】
しかし、脳が緊張から開放されても、頭皮もそれにつれて、 足のつっぱりが治ったように、ゆるゆるに弛緩するか、というとそうはいかない。何せ筋肉の膜が張りついたままになっているので、身動きがとれず、張りつめられたままなのだ。ここが他の身体の筋組織とかなり違うところなのだ。

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